海峡とは?その意味と世界各地の海峡、日本の海峡について

海峡ってなに? 海洋

この記事では「海峡」という用語の定義と意味、さらに世界で知られる7つの主要な海峡について説明します。

海峡とは、二つの陸地に挟まれた海域のことを指します。

世界中にはさまざまな海峡があり、特に島国である日本周辺にも重要な海峡が多数存在します。

その中でも特に有名なのが、「津軽海峡」で、これは世界7大海峡にも数えられています。

日本が世界的に重要な海峡を有していることは、国としての誇りでもあります。津軽海峡の幅や他の海峡との比較など、さまざまな点が興味を引きます。

この記事では、これらの海峡について詳しく掘り下げていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

海峡の定義

まず、海峡とは具体的にどのようなものかを見てみましょう。

海峡は、狭く二つの陸地に挟まれた海域を指します。

日本では「海」という文字が使われることから、一般的には特定の海域を指すとされていますが、海外ではより広い水域を表す用語としても使われます。

また、湖などの狭い部分にも同様の用語が適用されることがあり、日本ではこれを「湖峡」と呼びます。

英語では海峡を「Strait」と表現し、他にも狭い水域を指す「Channel」という語もあります。

海峡は、歴史的に陸上の生物の移動を制限する障壁としての役割を持ち、生物の地理的分布に影響を与えてきました。

次に、世界に名を馳せる「世界7大海峡」を詳しくご紹介します。

世界的に有名な海峡たち

地球上には、「オーシャンズセブン」と称される7つの著名な海峡があります。

この名称は、2008年に国際オープンウォータースイミング協会によって設定され、陸上のエベレスト山やキリマンジャロ山などの7大陸最高峰に匹敵する重要な海域として認定されました。

オープンウォータースイミングは、自然水域で行われる遠泳競技で、泳ぎにくいとされる海峡がこの世界7大海峡に選ばれています。

その中には、日本の津軽海峡も含まれていますが、ほかにも各海峡の特徴や幅などを紹介しましょう。

〇ジブラルタル海峡(スペイン~モロッコ間)
ヨーロッパのスペインとアフリカのモロッコを結ぶジブラルタル海峡は、最も狭い箇所で14km、最も広い箇所で45kmの幅を持っています。これは泳ぐには非常に困難な距離です。

この海峡は長い歴史を通じてスペインやイギリスによる支配を受けてきましたが、今日でも重要な軍事的および戦略的な位置にあります。

〇ノース海峡(北アイルランド~スコットランド間)
北アイルランドとスコットランドの間に広がるノース海峡は、最も狭い部分で21kmの幅を有します。大西洋に面する北側とアイリッシュ海に面する南側とで、特にスコットランド側は複雑なフィヨルドによる地形が特徴です。

〇クック海峡(ニュージーランド北島~南島間)
ジェームズ・クックにちなんで名付けられたクック海峡は、ニュージーランドの北島と南島の間にあります。この海峡の最も狭い部分は23kmで、晴れた日には対岸が明瞭に見えます。以前は捕鯨で知られていた地域です。

〇カイウィ海峡(オアフ島~モロカイ島間)
カイウィ海峡、またはモロカイ海峡とも称されるこの海域は、ハワイ諸島の一部で、強い潮流と波が特徴的です。泳ぎきった人はわずかで、その距離は約41km~42kmに及びます。

〇イギリス海峡(イギリス~フランス間)
イギリスとフランスの間に位置するイギリス海峡は、全長約562kmにわたります。このうち最も狭いドーバー海峡は幅約34kmで、多くのスイマーが挑戦する横断地点となっています。

〇カタリナ海峡(サンタカタリナ島~ロサンゼルス間)
サンタカタリナ島とロサンゼルスを結ぶカタリナ海峡は、33km~34kmの距離を持ち、穏やかな海面が特徴で、横断が比較的容易です。

〇津軽海峡(日本本州~北海道間)
日本を代表する津軽海峡は、本州と北海道を結び、多くの横断記録が設定されています。この海峡での横断は、世界の他の海峡と比べても特に困難とされており、初のオーシャンズセブン制覇者も最後に挑戦したのがこの海峡でした。

日本近海の海峡と水道について

日本では、海峡をしばしば「水道」とも呼びます。

海峡と水道には厳密な区別がなく、同じ海域が時代に応じて異なる名前で呼ばれることがあります(例として、鳴門海峡はかつて鳴門水道と呼ばれていたことがあります)。

特に鳴門海峡の潮流は時速20kmにも達し、これは世界中の海峡と比較しても非常に速い速度です。

また、瀬戸内海には「土渕海峡」という世界で最も狭い海峡があり、その幅はわずか9.93メートルで、ギネス世界記録にも認定されています。この海峡は香川県の小豆島と前島の間に位置しています。

さらに、世界で最も長い海峡の一つである間宮海峡(タタール海峡)は、日本北部とロシアの間に広がっており、その長さは約850kmです。

まとめ

本記事では、海峡の意味や定義、さらに世界7大海峡について詳しく解説しました。

日本の津軽海峡は、特に過酷な環境で知られる世界7大海峡の一つとして挙げられています。日本は島国として多くの海峡を有しており、それぞれにユニークな特徴があるため、詳しく調べることは興味深いでしょう。

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